どーも、ショーです!
突然ですが、商品の在庫回転率って把握されていますか?
「結構売れているのにお金が増えないです。」
「月の利益はまあまあ出ているんですけど、お金が減る一方です。」
「月商○○〇万円達成したんですが、お金が全然増えないです。」
中国輸入をスタートして、半年~1年ほどのコンサル生から多々こんな相談を受けます。
記事を見てくれている方で、私もだ・・・なんて同じ境遇の方もいらっしゃるかもしれません。
それ、在庫管理に問題があるかもしれませんよ!?
「売上」、「利益率」、「月商」、「月利」も重要な指標ですが、
我々のビジネスは中国輸入物販です。
国内からではなく、中国から輸入して商品を仕入れる以上、
在庫管理が最も重要だと認識しなければなりません。
今回の記事は、初心者があまり意識していない、「在庫回転率」についてお話していきたいと思います。
在庫回転率と言う言葉を初めて聞いた方も、
この記事で理解出来るように詳しく解説していきますので、最後までお付き合いください。
在庫回転率とは!?
在庫回転率とは、「在庫が一定期間にどれだけ入れ替わったか」を表す指標です。
簡単に言うと、商品を仕入れてから売れるまでのスピードを表しています。
月間、四半期、年間など、必要な期間に応じて計算するものですが、
商品の販売数が安定し、発注サイクルが定まるまでは毎月計算するのが良いでしょう。
「在庫回転率」=〈指定期間の販売数〉÷〈指定期間の平均在庫数〉
※金額「円単位」で計算する方法もありますが、在庫管理にフォーカスしたら「個数単位」で計算するのがベストです。
また、平均在庫数の計算ですが、
「月頭(または期首)在庫+月末(または期末)在庫)÷2」で求めることが出来ます。
〈月頭在庫=500個、月末在庫700個の場合は(500+700)÷2=600になります。〉
在庫回転率
例えば、下記の2商品で分かりやすく解説していきます。
【商品A】:月間販売数=1,000個 月間平均在庫数=500個
在庫回転率:1,000÷500=2回/月
【商品B】:月間販売数=500個 月間平均在庫数=1,000個
在庫回転率:500÷1,000=0.5/月
商品Aは、1カ月に2回在庫が回転(入れ替わってる)している商品で、
商品Bは、2ヶ月に1回在庫が回転している商品だと分かります。
数字上だけで見ると、販売数が多く、在庫を頻繁に補充して回転させている
商品Aの方が、資産(在庫)の流動性が高い商品だと言えます。
在庫回転率を把握するメリット
① 単純に売れている商品か、売れていない商品かを把握できる
商品ごとの在庫回転率を計算することで、
売れ筋商品なのか、あまり売れていない商品なのかが明確になります。
在庫切れしない様に早めの発注をする、
発注数量を増やすなどの発注サイクルを定める事が可能になります。
② 余剰在庫を防止できる
販売数が少ない場合の回転率不足の商品は、余剰在庫が出やすくなります。
消費期限がない商品の場合、在庫は資産として計上されますが、
売れなければお金に変わることはありません。
この余剰在庫をいかに出さないかが、
物販においてキャッシュフローを円滑にする肝となります。
在庫回転率を把握することで、回転率が悪すぎる場合は値下げしたり、
発注を止めたり、発注数を減らすなどの対策が必要になります。
③ 発注数や発注サイクルの基準を決めることができる
①と②のメリットを総合して、各商品の発注サイクルの基準を決めることが可能です。
全ての商品が同じように売れてくれれば簡単ですが、
商品ごとに必ず良し悪しが出てきます。
商品ごとに在庫回転率をしっかり把握し、商品ごとの在庫管理をすることが重要です。
在庫回転率の基準は?
在庫回転率が在庫管理に大事なことは分かったけど、
そもそも基準はあるの?数字が高ければ良いってこと?
など画面越しに皆様からの声が聞こえてきます。(笑)
結論から言うと、基準値は特にありません。
中国輸入Amazon販売においては高いことが絶対に良いと判断出来るわけではありません。
次からはその辺を深堀していきましょう。
中国輸入Amazon販売における在庫回転率の考え方
まず、Amazon販売において在庫切れは致命的です。
在庫切れの期間にもよりますが、
SEO(検索順位の最適化)には販売数が大きな影響を持っていることから、
在庫切れ=売れない期間はSEOに大きく不利に働きます。
その観点から見ると先ほどの商品Aは、
在庫回転率2回/月と優秀な商品に見えますが、同時に在庫切れのリスクも隠れています。
店頭販売や国内生産、自社倉庫を持っているなど、
在庫補充が速やかに行われる特別な理由がない限り、
リードタイムの長い中国輸入Amazon販売では、
あまり見ない回転数です。リアルではありません。
その点商品Bは、在庫回転率0.5回/月と一見回転率の悪い商品に見えがちですが、
十分な在庫を確保しているとも言えるので、
Amazonでは非常にリアルで決して悪くない商品となります。
ショーは断然こっち派の考え方です。
なので、商品Aの在庫を2,000個に増やして回転率を0.5回にします。
予測通りの販売数が在庫回転率の基準になる
在庫回転率の基準、つまり良し悪しを決めるのは、
販売数が「自分の予測通りに推移しているか」、が最も重要な指標になります。
予測通りに販売出来ていれば、回転率を上げたり下げたりコントロール出来ます。
回転率は下がるけど、原価を抑える為に発注数を増やそうとか、
航空便を船便にシフトして間接コストを抑えようとか選択肢が増えます。
逆に販売面でも、売価を上げてみたり広告費を抑えてみたり、
予測通りに推移していると様々なチャレンジをすることが出来ますね。
売れすぎて在庫切れはNGだし、売れなくて回転率が悪いのも同様にNGなのです。
ショー流在庫回転率の基準
ショーの在庫回転率の基準は、リードタイムにより異なりますが、
大体0.3回~0.6回/月にしています。
(月間販売数の2ヶ月~3ヶ月分の在庫を保有している計算です。)
例えば、販売数が1,000個/月の商品だとしたら、
リードタイム30日間の場合:在庫回転率0.5~0.6回
(平均在庫数=約2,000個~約1650個)
リードタイム50日間の場合:在庫回転率0.3~0.4回
(平均在庫数=約3,300個~2,500個)
上記のように、リードタイム+αにして在庫を維持しています。
※発注中の在庫+FBA倉庫在庫+自社倉庫の累計在庫
これ以上に回転率が悪い商品は、
利益が出ていてもキャッシュフローを悪化させる商品として認識しています。
もちろん、1週間毎に少しずつ発注したり、
極力販売数=になるように在庫を維持することで、
在庫回転率を高くすることは可能です。
しかし、そうすると発注作業が多くなり、原価も上がり、国際送料も高くなりがちです。
そして何より、予測よりも販売数が多くなったり、
リードタイムが急に長くなったり(コロナの影響で人員不足、インフラの崩壊etc)、
税関で止まったりなど、予測不能な外的要因で在庫切れを起こすリスクが増します。
まとめ
いかがでしたでしょうか!?
在庫回転率の考え方が、少しでも理解頂けたなら嬉しいです。
ショーの考え方は、現役セラーとして様々な戦略やトラブルなどの経験から成り立っているものです。
なので、一概に正解とは言えません。
在庫を多く保有すると言う事は、
負の考え方では売れ行きが低迷した時に大きなリスクになるとも考えられます。
しかし、ショーは売れなくなる販売損失の在庫切れリスクよりも、
在庫を多めに保有する在庫リスクを取っています。
※資金がそれなりに潤沢な事が条件です。
Amazonで販売中の方も、これから参入する方も、
自分の経験を蓄え、自分の考え方を構築してください。
そして、最も重要な予測通りに販売していく方法は、
ショーのコンサル生にしか分かりません。
是非、別の記事にも目を通してみて下さいね。
それでは本日はこのあたりで!