どーも、SHOTAです!
あなたは、原価を1円単位で把握できていますか?
もしくは1円単位まで正確ですか?
初心者の方は、商品代金=原価(仕入単価)だと認識している人が非常に多いですが、
中国輸入では商品代金の他に、多数の「直接費」がプラスされてきます。
綿密に仕入値を計算していないと、
いざ販売してみたら「全然利益がなかった」なんてことになりかねません。
今回の記事では、中国輸入で必要な仕入の全貌を説明していきます。
仕入項目(直接費)
面倒な仕入項目ですが、一度覚えれば簡単です。
全てが必須項目ですので頑張って覚えていきましょう!
●商品代金:30元 ●為替レート:19円
●仕入個数:500個 ●中国内送料:300元
●国際送料:4,000元 ●代行手数料:3%
●代行作業料:1元 ●関税率:7%
商品代金
その名の通り、商品自体の仕入単価になります。
為替レートの変動で、多少の価格差は仕入時に毎回発生しますが、
仕入価格の大本になる部分です。
商品代金:「30元×19円=570円」
代行手数料
代行会社に支払う手数料になります。
別の記事でも説明していますが、相場は3%~5%くらいですね。
商品代金に対して発生する手数料になります。
代行手数料/個:「30元×500個×19円×3%÷500個=17.1円」
中国輸入代行会社の料金相場と選び方のポイント
中国内送料
仕入工場(ショップ)から、代行会社へ納品する際に必要な運賃です。
仕入工場や仕入数量によって「0」の場合もありますが、基本的にはかかります。
中国内送料:「300元×19円÷500個=11.4円」
国際送料
直接費の中で、最も占める割合が大きいのが国際送料です。
中国から日本へ納品する際に必要な費用ですので、必ず発生します。
国際送料の種類は、別の記事で説明していますので是非ご覧ください。
国際送料:「4,000元×19円÷500個=152円」
コロナ時代の中国輸入は船便が必須!『国際送料編』
代行作業料
代行会社が行う商品ラベルの貼付けや、検品に発生する作業料の事です。
代行会社によって料金体系が異なりますが、ラベル貼付くらいなら1元が相場です。
代行作業料:「1元×19円=19円」
関税・消費税
商品仕入の直接費に加えるか悩みましたが、
意外に占める割合が大きく利益率に影響するので加えました。
関税は、輸入する商品の材質によって税率が大きく変動します。
仕入れる前に、必ずググって関税率を確かめましょう。
関税・消費税の計算は、非常に面倒ですが勉強(理解)していて損はないです。
注意事項として、関税は商品代金(直接費含む)に対して発生しますので、
支払う関税を少なくするために
アンダーバリュー(商品代金を安く申告する事)している経営者がいますが、絶対にNGです。
また、代行会社側の好意で知らないうちにアンダーバリューされている事もありますが、
関税を熟知していれば気づくことが可能です。
有難迷惑なので、丁重にお断りしましょう。
関税は、商品に関わる全ての金額が対象となります。
「商品代金285,000円+代行手数料8,550円+中国内送料5,700円+国際送料76,000円+代行作業料9,500円=合計384,750円」
「384,750円×関税率7%=26,933円」
下2桁切り捨て「関税=26,900円」
「384,750円+26,900円=411,650×消費税率6.3%=25,934円」
下2桁切り捨て「消費税=25,900円」
「25,900円×地方消費税17÷63=6,989円」
下1桁切り捨て「地方消費税=6,980円」
【26,900円+25,900円+6,980円=関税・消費税59,780円】
「59,780円÷500個=120円」
1個当たり120円も仕入価格に影響しています。
計算式は見ているだけで頭が痛くなりますね(笑)
仕入前に、ここまで細かく計算している人は非常に少ないかもしれません。
上記の計算は、税関が輸入時に勝手に計算してくれますが、
仕入れてから120円も原価に影響している事を知ってはダメです。
重要なのは仕入前に把握しておくことです。
3,000円で販売した場合、原価率が4%も変わってしまいます。
原価合計
全ての価格を合計してみましょう。
●商品代金:570円
●代行作業料:17.1円
●中国内送料:11.4円
●国際送料:152円
●代行作業料:19円
●関税・消費税:120円
「原価合計=889.5円」
まとめ
いかがでしたでしょうか?
商品代金以外にこんな項目あるの?て思われた方も多いのではないでしょうか。
仮に、商品代金と国際送料のみの722円で仕入単価(原価)を計算していた場合、
167円も価格差が出てしまいます。
小さい金額に見えるかもしれませんが、チリも積もれば山となります。
月間1,000個売れる商品になれば、167,000円/月も利益が変わってきますね。
原価は正確に把握すればするほど、得することはあっても損することは絶対にありません。
物販と本気で向き合うなら、当たり前に計算できるようになっておきましょう。
この記事を読んで自社商品の再確認
もしくは今後の仕入前の確認事項として一助となれば嬉しいです。
それでは、本日はこのあたりで!