どーも、SHOTAです!
今回の記事では、Amazon販売における「危険物商品」に関するルールや注意点を解説していきます。
中国輸入で「危険物」とは無縁だと思っている方も居ると思いますが、
「この商品が危険物?」と思うような商品も案外あったりします。
あなたが仕入れる商品が危険物に該当する可能性も十分に考えられますので、
この記事を参考に、Amazon販売における危険物に関する知識やルール、注意点などについて確認しておきましょう!
Amazonにおける危険物商品とは!?
まず、Amazonにおける危険物商品とは何か?と言う事を確認する必要があります。
具体的には以下の2点になります。
●国際航空運送協会(IATA)によって危険物として輸送が規制されている商品をAmazonでは危険物としている。(リチウム電池単体またはリチウム電池を含む商品を除く)
●主に「危険物」に該当する条件。
・商品またはパッケージに、「腐食性」、「可燃性」、「刺激性」、「有害性」、「環境に有害」、
「有毒」、「限定量」、「危険」、「まぜるな危険」などの警告が示されている。
・引火点が250℃以下。
・スプレー缶に入っている。
・圧縮されたガスである。
具体的な商品例
これだけ見てもあまりイメージ湧かないと思いますので、
Amazonが公式に発表している具体例が記載された表が以下になります。
この表だと具体的なイメージが湧きやすいと思います。
パット見てみると中国輸入で取り扱う商材は無いようにも見えますが、
「引火性液体」の中には中国輸入でも扱う可能性がある商品も含まれています。
例えば、下記の商品は中国輸入でも販売しているセラーが居る、
「ネイルケアセット」になりますが、こちらも危険物商品になります。
ネイルセットの中に含まれるジェルが引火性液体に該当するからです。
カテゴリー別商品例
Amazonで危険物として規制される商品例を、
カテゴリー別にまとめていますのでご確認ください。
服&ファッション小物 | 充電式電池を備えた帽子およびベスト 帽子補強材 衣類用しみ抜き剤 |
カー&バイク用品 | エンジンおよびタイヤケア用品 インテリアおよびペイントケア用品 オイル 鉛蓄電池 開放型/密閉型バッテリー エアバッグ |
ベビー&マタニティ | ベビーケア用品 アルコール消毒 |
ビューティ・ドラッグストア | スプレー式制汗剤 ヘアスプレー 毛染め 香水 エッセンシャルオイル 日焼けオイルとスプレー 防腐剤と殺菌剤 いぼ治療剤 虫よけ剤 アフターシェーブ剤 クリーニングカートリッジ(電動シェーバー) 脱毛クリーム シェービングクリームとシェービングフォーム マニキュア |
食品&飲料 | アロマエッセンシャルオイル アルコール含有量が多い商品 加圧容器に入った食品/エアゾール式の食品(ホイップクリームなど) 蒸留酒 |
ヘルスケア&キッチン用品 | クレンザーとクリーナー 食器用洗剤(粉末を含む) 洗濯用洗剤(粉末を含む) |
DIY・工具 | 焼き網、鉄板 害虫駆除剤 文房具・オフィス用品 カートリッジとトナー クリーナー テープ、接着剤、糊 マーカー、各種ペン、替え芯 |
ペット用品 | 耳、目のケア商品 ノミ、ハエ、蚊、シラミ、ダニの殺虫剤 かゆみ止め 脱臭剤 水槽ガラスクリーナー 水槽水処理剤と水質テストキット |
シューズ | ライトアップシューズ 靴用/靴底用汚れ除去剤 靴磨き用クリーム |
スポーツ&アウトドア | 酸素缶 キャンプストーブ 使い捨てカイロ 電動アシスト自転車と電動スクーター バイク工具商品 開放型/密閉型バッテリー ライフジャケット |
おもちゃ | バッテリー駆動のおもちゃ 工作キット プラモデルキット 化学実験セット 塗装および修理キット スプレーセット クラッカー |
TVゲーム | コントローラ ワイヤレスヘッドセットおよびBluetoothヘッドセット ゲームパッド |
このように一覧にして見てみると中国輸入商品沢山ありますね。
「靴磨き用クリーム」、「印刷用インク」とかも中国輸入商品で売れていますが、
この商品も危険物に該当します!
FBAに納品出来ない危険物
大体の危険物商品の場合、手続きを踏むことによりFBA納品できますが、
Amazonではどんな危険物でも納品できる訳ではありません。
一部FBAでは取り扱いできない危険物もありますので、
しっかりと確認しておく必要があります。
こちらの表に該当する成分が含まれている商品を誤って発送してしまうと、
「重大な納品不備」となり今後FBAを利用できない可能性もあります。
危険物に該当する商品か確認する方法
あなたが取り扱う商品が危険物に該当する商品なのか、
事前に確認しておく必要があります。
セラーセントラルTOPページの右上にある検索バーで、
「危険物」と検索してみてください。
次に、「ASINの検索」を選択して、「次へ」をクリック。
すると下記画面に切り替わりますので、
「ステータスを確認する」をクリックしてください。
すると検索した商品が危険物なのか結果が表示されます。
この時、以下のいずれかのメッセージが表示されます。
●この商品は危険物です。
(危険物に該当する商品なので所定のルールに従って納品)
●この商品は危険物ではありません。
(危険物に該当しないので通常のFBA納品でOK)
●追加情報が必要です。
(電力情報不足もしくは、製品情報不足で審査保留で追加情報が必要)
●メッセージが何も表示されない。
(危険物審査中)
既に販売している商品であれば、その商品のASINを入力してください。
まだ商品が販売前・商品登録前の場合だとASINが付与されていませんので、
類似商品のASINで検索することで危険物の可能性があるのか先に調べておく事ができます。
Amazonに危険物を納品する方法
ここからは危険物に該当する商品をFBA納品する手順について解説します。
細かなルール等もありますが、
一度流れを掴んでしまうと簡単な作業になりますのでご安心ください。
① FBA危険物納品プログラムに参加する
② 危険物申請を行う
③ 危険物納品ルールを確認のうえ、FBAに発送する
基本的にはこの流れになります。
FBA危険物納品プログラム
あなたの危険物に該当する商品をFBA倉庫に納品するためには、
事前にFBA危険物納品プログラムに参加する必要があります。
特に難しいところはなく、チェック付けるだけの簡単な申請フォームです。
申請して設定完了するまでに1週間ほどかかります。
設定完了するとAmazonからメールが届きます。
こちらの申請は最初の1回のみでOKです!
危険物申請を行う
次に、該当商品の危険物申請を行う必要があります。
今回は、「引火性液体」に該当した場合の例で進めていきます。
引火性液体は危険物のジャンルの中でも取り扱う人が多いジャンルで、
香水・化粧品などが該当します。
セラーセントラルTOPページ右上の検索バーで、
「危険物」と入力してください。
次に、「安全データシート(SDS)と適用除外シートをアップロードしてステータスを追跡する」をクリック。
すると、「危険物の分類を管理する」ページに切り替わりますので、
右上にある「書類をアップロード」をクリックすると、
安全データシート(SDS)をアップロードできるページになりますので、
ASINと言語を選択して送信すればOKです!
「引火性液体」の場合は、基本的に安全データシート(SDS)が必要になってきます。
安全データシートとは、危険性または有害性のおそれがある化学物質を含む製品を提供する際に、
対象化学物質等の性状や取り扱いに関する情報を提供するための文書になります。
これらは製造元の工場に「安全データシートください」と言えばPDF形式で送ってくれます。
審査結果は、2営業日(祝日を除く月曜日から金曜日)以内に行われ返信が来ます。
無事に審査が終わるとこのように、ステータスの所に結果が表示されます。
危険物納品ルールを確認
無事に審査が終了し、FBA納品ができるようになったら納品ルールを確認しましょう!
●輸送箱の側面に専用ラベルを必ず貼りつける。
●納品できるサイズは小型サイズと標準サイズのみ。
「大型」に区分される商品は納品できません。
●通常商品との(付属品を含む)セット販売および同梱をしない。
該当する商品は他の通常商品と分けて販売/納品いただき輸送箱も分ける。
●混合在庫での納品は不可。
全ての商品に商品ラベルを貼付してください。混合在庫(JANコード納品)での納品はできません。
●引火性液体にあたる商品はASIN毎に納品上限数が設定される。
引火性液体にあたる商品は消防法の規制で特別なエリアを設けて管理しているため、過去の販売実績・回転数などをもとに在庫の上限数を設定します。
●FBAパートナーキャリアサービスの利用不可
●マルチチャンネルで無地箱段ボール不可
通常のFBA納品と異なる点は、主にこちらの7項目になります。
危険物を納品する際には、全輸送箱に下記ラベルを貼りつける必要があります。
このラベルを貼り付け忘れると、「重大な納品ミス」として扱われますので注意しましょう!
また、引火性液体の商品には予め納品上限数が設定されております。
初期設定は200個です。
販売実績や在庫回転数によって納品上限は随時変更されますので、
最初の内は200個しか納品できないのですぐに在庫切れしてしまう可能性ありますが、
ここはルール上どうすることもできないので割り切ってしまいましょう!
毎月1回変動があればメールがきます。
まとめ
危険物と聞くと面倒なイメージがあると思いますが、
一度流れを把握することで理解もだいぶ深まると思います。
危険物でも一部納品できない商品もありますが、
基本的には手続きを踏むことで納品可能な商品の方が多いです。
ある意味、危険物商品も参入障壁となる場合もありますので、
この記事を参考に危険物納品への理解を深めて頂けると嬉しいです!
それでは、本日はこのあたりで!